中古車で外車を購入する場合

外車の中古車選びは、大変難しいと言われています。専門業者の人ですら、なかなか見分けがつかないと言われています。実際、購入した人からは、故障が多くて大変だったという声もよく聞きます。外車は、ヨーロッパなどの寒い地域や乾燥地帯が多いアメリカなど、世界各地で製造されています。そのため、日本のような高温多湿の風土条件には適していません。オーバヒートやエンジントラブル、ブレーキなど車の基本的な箇所の故障が多くなってしまいます。また、外車は新車で購入しても、やはり維持費が高くなります。故障しても部品は輸入物を使うので、運賃や関税分だけ国産車の部品よりも高くなってしまいます。
部品の費用だけでなく、修理の工賃も国産車と比べると高くなります。さらに、外車専門の販売店だと整備工場も完備している店もありますが、普通の販売店で購入した場合は、故障したら整備工場を探さなければいけません。特に、ベンツは特殊な工具が必要なので、工具を揃えているところでないとオイル交換すらできません。バッテリーの代金も高くて驚く人も多いでしょう。2年程度でバッテリー交換が必要となり、電気系統については、外車はあまり優秀とは言えないでしょう。
今では、専門店などもあり、バッテリーは安く手に入れることもできるようになりましたが、他の部品はやはり高いままです。車体だけの金額を見て購入すると、後から驚くことになるでしょう。例えば、ベンツを愛用していた人は、エアポンプ、ラジエーター、クーラーが2年から3年程度で故障しました。ラジエーターについては10年間で2回も穴が開いてしまいました。電動いす、レカロシートも動かなくなり、3年から4年で電動ウィンドーが動かなくなってしまったそうです。同じような時期に故障してしまうので、やはり寿命なのでしょう。
電動ウィンドーの修理には、前が5万円、後ろが10万円ていどかかりました。リフトアップの方法が違い、ウィンドーのモーターの種類も違うのでこのような差があるそうです。この故障は、ある例にしか過ぎませんが、外車は壊れやすいと思っている人は少なくないようです。中古車で外車を購入する場合、新しいものでも、次々に故障する可能性があると思っておきましょう。この故障を修理してでも乗りたいと思う人だけが購入したほうがよいでしょう。また、購入する場合は、整備工場を完備している販売店を利用することをおすすめします。