車の状態について

最も重視されるポイントは、車の状態だと思います。年式や走行距離、装備、修復の履歴などがその主な要素です。これは、どんな中古車でも基本的な情報として提示されています。ただし、走行距離が短い車が必ず良い車で、たくさん走っている車が悪い車と決まっているわけではありません。前のオーナーが定期的にしっかりとメンテナンスを行っていれば、走行距離が10万kmを超えていても、最近の車は良い状態を保っていることも多いです。また、車体の傷やへこみ、タイヤの減り具合などは実際に車を見て自身で確認しなければわからないものもあります。最も目に付きやすい外装や内装は、どのお店でも綺麗にしているのは当たり前です。
それよりも気にしなければいけないのは、ドアの軋み、各種スイッチやランプに異常はないかなどの細かいところです。お店で少し見ただけでは分からず、購入後に後悔することがないように、確認はしっかりとしておくようにしましょう。良心的なお店ならば、問題点があればお店の人から教えてくれますが、すべての店がそういうわけではありませんので、これは、販売店などで注意深くチェックするようにしましょう。また、記録簿と呼ばれる定期点検記録簿も確認するようにしましょう。新車の購入時には必ずついており、これまでのメンテナンスの記録がされています。ただし、事故などの修復歴は記録されていないこともあるので、全てを信じ切らないようにはしましょう。記録簿を確認して、気になる点は店の人に聞いてみるといいでしょう。
車を保管している場所も大切なポイントです。屋根付きの車庫ならば、直射日光や雨風を防ぐことができるので、車の塗装が傷みにくく、内装も日焼けがしにくいので、シートやダッシュボードがきれいです。塗装を見ると色あせ具合がわかるはずです。塗装は、一度あせてしまうと光沢が戻らないので、ガラスコーティングしてあるかも注意すべきでしょう。ガラスコーティングには証明書があるので、店の人に確認してみるといいでしょう。
どの地方を走っていた車かによっても車の状態が変わります。雪が降る地域を走っていた車は、融雪剤が撒かれた道路を走っているはずです。融雪剤は塩化カリウムが主原料なので、錆びやすくなります。そのため、車が錆びている可能性があります。錆は、車の底面部、ボディの部分に出てくるので、確認することが難しいです。錆は出てしまうと除去ができません。このように、様々なポイントを考慮することで、お得に中古車を購入することができるでしょう。中古車といっても、せっかくの愛車購入なので、後悔しないように慎重に車選びをするようにしましょう。